ビフォア・サンセット 感想 映画

ビフォアシリーズの第1作目、ビフォア・サンライズが気に入り、1日間を空けて続編のビフォア・サンセットも観ましたので感想を書きます。

 

 


 

1作目ビフォア・サンライズの全体の感想はこちらです↓

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 映画感想 - 日々の事。ときどき映画

 

ビフォア・サンセットはビフォア・サンライズの続編であり、サンライズの9年後に同じキャストで撮られた映画です。

 

 パリの本屋さんにて

9年後のジェシーは作家になっており、アメリカでベストセラーになった作品の宣伝でパリのとある本屋にきています。

しかもその本は、セリーヌとの出会いのストーリーでした。

観光地のようにもなっているパリの本屋さん、"シェイクスピアと仲間たち"でインタビューに応えていたジェシーがふと横を見ると、セリーヌが少し離れたところに立っていました。

ジェシーは驚いた顔をし、セリーヌはちょっと微笑みます。

お互いに久しぶりに会ったような緊張感がみられ、あの6ヶ月後の約束が果たされたかはわからないものの、少なくとも最近は付き合っていないことがわかります。

 

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カフェまでの道のり

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カフェで話そうということになり、セリーヌおすすめのカフェまで歩いていきます。

この途中にセリーヌがあの気になる約束の結末について、話を切り出します。

 

2人は6ヶ月後に会う約束を果たせていませんでした。

セリーヌは行くつもりで準備していたのに、祖母が亡くなって葬儀に出るため行けなくなり、連絡先を知らなかったため連絡もできなかったと説明し、行けなかったことを謝ります。

 

一方ジェシーは初めは行かなかったと言うものの、セリーヌにどんな理由で行かなかったのと聞かれると、 本当は行ったんだと白状します。

片方だけ行ってたら最悪だ、と言っている様子から察しましたけれどね(笑)

 

セリーヌに、

あぁあなたずっと私を恨んでいたんでしょう、そうでしょう?そうに決まってる!でも私本当は何よりも行きたかったのよ、わかって!もう怒ってないわよね?

と言われて、ジェシー

おばあさんが亡くなったんだから仕方ないよね、君が来てくれなかった日から人生下降の一途だけど

と最後にちょっとサンライズからこの日までのジェシーがあまりうまくいってないように聞こえることを言います。

 

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カフェでの会話

カフェに着くと2人はお互いの近況や自分の考えなど取り留めもなく話をします。

 

そのなかでセリーヌがニューヨークに留学していた時期があること、その時期がジェシーがニューヨークにいる時期と被っていることなどが発覚します。

 

9年という長い年月が流れたことを改めて知り、しみじみとする2人。

セリーヌ私どこか見かけが変わった?と聞くと、ジェシーはしばらく間を空けて裸を見ないと、と返します。

おい!ジェシー、何言ってんだ!(笑)

と見てる方も思いますが、もちろんセリーヌ何言ってるの、と笑います。

 

でもこうしたところからもジェシーの久しぶりにセリーヌに会った驚きと興奮と嬉しさ、それから会わなかった9年の想い、ずっと忘れられなかったであろう想いが伝わってくるんです。

 

 

パリを散歩

カフェを出た後、ジェシーの帰りの飛行機まで時間がないものの、名残惜しいのかギリギリまで散歩をするのことになります。

 

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そこでも様々なことを話しますが、ジェシーにショックな話がありました。

 

セリーヌファックの悩みないの?となぜか聞かれ、ジェシーえ?どうしてそんなこと聞くの?9年前一緒に寝たときに何か感じたの?と聞くと、セリーヌがショッキングなことを言います。

いいえ何も。そもそも私たち寝たことないじゃない。

 

これにはジェシーさんびっくり。冗談だよね?と返しますがセリーヌさんはやってないの一点張り。

結局セリーヌやっぱりあなたの方が正しいかも。悲しい記憶だからしまい込んでしまったのよ。と、またまたショックな一言を。

君にとってあれは悲しい出来事だったの?とショックな表情で聞くジェシーに、セリーヌは、いいえ、そうじゃないの。祖母が亡くなったこととイメージが被るのよ。祖母が亡くなったことが悲しくて忘れてしまったんだわ。と言います。

それでもちょっとさびしいジェシー

 

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それから、セリーヌもし私たち2人だけが今日死ぬとわかっていたら、どんな話をする?と聞きます。

ジェシーは考えてから、環境問題や僕の本の話はしないだろうね。だけどこの世の不思議については語るだろう。場所はホテルで。それも死ぬまで続けるファックの間に。と言います。…それなら別にホテルまで行かなくていいじゃない、そこのベンチですれば?と、セリーヌは近くのベンチを指差して言います。

ジェシーセリーヌの腕をつかみ、ベンチまで走って行ってセリーヌを自分の膝に乗せます。

今日はまだ死なないわ。今のは極端な例よ。私が言いたかったのはね…セリーヌジェシーの膝から降り、ベンチに座って話を戻します。

 

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その後、ジェシーの家族の話になり、私たちはジェシーに妻と娘がいることがわかります。

そのことをセリーヌはインタビュー記事で知っていました。

 

ボートで

時間がないのにも関わらず、ジェシーのごり押しで観光客向けのボートに乗ります。そこでジェシーは妻とうまくいっていないこと、それでも息子が可愛くてなんとかやっていることなどが明らかになり、2人はますます6ヶ月後の約束を果たせなかったことが悔やまれてきます。

セリーヌとしては、ジェシーは大切な人だけれど、結婚して妻子のいる人なのだからどうしようもない、9年前に再会できなかったことは運命だったのだと思おうとしている様子。

 

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ジェシーは心から悔しがっています。

あのとき再会できていたら…と。

 

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車で

ジェシーを空港まで送ってくれる送迎の車でセリーヌも家まで送ってもらうことになります。

 

その車の中で、セリーヌは爆発します。

度々まくし立てるようにマシンガントークをするなぁと感じる場面がカフェまでの道のりの時点からあったのですが、ここでの爆発は一番でした。

 

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セリーヌの言い分としては、

あなた最低よ。私はあなたと出会い、再会する予定までの6ヶ月、希望に満ち溢れ、輝いていた。あんなに純粋に人を愛する気持ちを持てたのはあの時だけ。それからは恋人と一緒にいてもさびしかった。人を愛する気持ちがどうしても思い出せない。恋人とうまくいかず、気にしないふりをしてきたけど、本当は傷ついている。それなのにあなたの本のせいで今の自分がどんなに冷淡か思い知らされてしまった。あの頃の自分がどんなに純粋だったか、思い出してしまった。あなたは作家の肩書きで、ロマンティックな気持ちだけでパリに来た。そして妻子がいる。ひどいじゃない。私はあの頃が戻らないのが悲しいの!

 

この流れで話したわけではありませんが、だいたいこんな内容だったと思います。

 

そんなこと言うわりに君はあの夜寝たこと忘れてたじゃないか、と言うジェシー。そして、ここからセリーヌさんから衝撃の一言が。

 

覚えてたわよ。女は知らないふりをするものよ。それじゃ言ったらよかったの?ワインを飲みながら星を眺めて朝日で星が消されるのを一緒に眺めたねって。二度したじゃないの、ばか!

 

わぉ覚えてたのか!え、知らないふりをするものなの?わからん。

 

ジェシーは驚いて笑い、ちょっと嬉しそう。

確かに忘れられてたら悲しいよね。

 

この後ジェシーセリーヌを忘れられずにいたことがわかる夢の話をします。

これを聞いてセリーヌはなんで話したの…と言います。

確かにちょっと行き過ぎていたかもしれません。

うまくいっていないにしても 妻子がいる身なので。

 

結局2人はお互いに忘れられずにいたこと、今でも好きで、一緒にいたいと思っていることをここでようやく打ち明け合います。

 

一緒にいたいと思っていてもそれはできないこと。

 

あーいや、でも待てよ。やっぱり別れたくないよ〜離れたくない、少しでも長く一緒にいたい!!

 

そんな気持ちからか、ジェシーセリーヌの家の近くで車が止まっても、家まで送ると言ってセリーヌの住むアパートまでついて行きます。

 

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セリーヌの家で

結局セリーヌの部屋に上り込むことになったジェシー

おい、いいのかジェシー!飛行機乗り遅れるぞ!

 

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↑くつろぎ過ぎなジェシーさん。

 

ジェシーセリーヌが作曲していると聞いていたため、一曲歌ってほしいと頼んでセリーヌの部屋に行くことに成功☆

 

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ラストは

飛行機乗り遅れるわよ、とダンスしながら言うセリーヌを見て、わかってる、と言ってジェシーが笑い、セリーヌがダンスを続けているところで終わります。

 

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最後にちょっと感想を

最後どうなったのかはっきりさせないところがいいですね。

でも私には飛行機に乗り遅れてそのままセリーヌの家に居座るジェシーさんの姿が見えます。

 

ラストの方の別れのハグと階段を登っていくシーンとあなたしか愛さないと歌うセリーヌさんのシーンが決め手です。

 

過ぎてしまった9年の重みや変わらない2人の想いが感じられてよかったので第1作と同じくらいこれも好きです。

現実的で切ないようでいて実はものすごくロマンティックな感じがいいよなぁ。

 

 

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ジェシーセリーヌへの想いが痛いくらいに伝わる表情がよかったです!